変化を嫌う体質になるのはなぜ?

ビジネスの話

仕事柄いろんな人生の諸先輩方を目にします。
 
 
「運転免許、勇気出して返納したわ!
 明日から自転車がんばるね。きっと出会いがあるはず!」
 
 
「いつもの時間に、いつもの通りにしたい。
 こわいのよ。でも、毎回それなの?飽きちゃうわ。」
 
 
上記二つは別々の80代女性の声です。
両極端な声ですし、私の理想(フィルター)が入っちゃっているから
前者びいきしちゃっています。
 
 
変化を嫌う
 
 
そのくせ、
テレビは毎度毎度の繰り返しでつまらない。
食べ物は同じ味でつまらない。
 
 
しっかりと「飽きる」んですよね。
 
 
これって何でだろう?
を自分なりに紐解いてみました。
 
 
きいてやってくれますか?
どうぞ!

▼ なぜ飽きるのか?

人は恒常性の動物です。
 
恒温動物ですよね?
(体温を維持するやつ)
 
 
ホメオスタシスなんて言葉もありますが、
身体の仕組み自体、バランスを保とうとして大きな変化を嫌います。
 
 
だから、変化を嫌うは本能なんです。
 
 
じゃあ、そのくせ一度経験したことに対しては、なぜ飽きるのか?
 
 
変化を嫌うなら、いろいろ変化した刺激の方を求めるはずでは?
 
 
なんか矛盾してないかな?
って、ずっと疑問だったんです。
 
 
 
でも実態は…
 
 
飽きているんじゃなく、慣れている。
 
 
慣れちゃっているんです。
 
 
 
変化を嫌うからこそ、都度都度の刺激に慣れようとしている。
(生存本能として学習しているとも言える)
 
 
 
たぶん、無意識。
 
 
 
本能レベルで。

▼ 着実に老いている、私

私自身30代後半になると、
明らかに20代前半の子たちと感覚がずれてきます。
 
 
自分自身、いつだってチャレンジ!
 
 
というピチピチの気持ちはあるんですよ。
 
 
でも、なかなか言語化できないんですが、
ちゃんと老いています。
 
 
たとえばー。
 
 
「おれは若い頃、苦労して毎月勉強会に繰り出して、
 必死になって技術アップしてきたよ。」
 
 
「休みが少ない?まじ甘っちょろいこと言ってんのね。」
 
 
「なんだ、その挨拶の仕方。
 なんだ、そのぬるい評価の仕方。
 なんだ、その話しの聴き方。」
 
 
全て心の声ですよ。
直接言っているわけじゃないです。
 
 
ただ、こう思うってことは、
おれの昔の苦労を知れ!そして、お前もやれ!
みたいな部分があるってことじゃないですか。
   
 
お前、何様だよ。って感じですよね。
(ほんとそれ)
  
 

でもって、ほとんど自覚症状なし。
 
 
 
仕事柄、人生の先輩方を年代別に見てきて、
話もマンツーマンで聴けているから「あー、自分の感覚は」って
今の立ち位置が確認できますが。
 
 
そうじゃなかったら、老いている自覚はないでしょうね。
 
 
無自覚で自分の経験が是となっていて、
若い人達の「今」を非としてしまっている。

▼ 若いってワクワクする心

若い頃ってもっとワクワクしていたはず。
 
 
新しい刺激に飢えていた。
 
 
いつからか新しい刺激を怖れる体質になっちゃうんじゃないかな?
 
 
老いってそういうことなのかな。
 
 
年齢や思考があからさまに新しい刺激を受けつけない場合は分かりやすいです。
ただ、新しい刺激を求めている場合でも、老いている思考があるっていうことが今日一番言いたい!
(ぐぅ、伝わるか…)
  
 
 
飽きる=慣れる
 
 
これはいわゆる「学習」ですよね。
 
 
過去の経験から最適解を洗い出す。
 
 
 
それが生存戦略の本能としてあるならば、
 
 
新しい刺激を求めるのも、その一端。
 
 
言葉にすると一見矛盾している感じですね。
 
 
新しい刺激っていうのが「対象」において2種類あるってことかと思います。
 
 
自分にとってか、相手にとってか。
 
 
例えばー。
 
 
私が好きなアーティストさん
「ゆず」さん
 
 
ゆずのライブでは
やっぱり盛り上がりの時に「夏色」や「栄光の架橋」が今や必須です!
 
 
にわかファンにとっても。
 
 
でも中には濃いファンの人達には「またかよ」的な空気を出す場合もあるかもしれない。
(濃いがゆえに経験を積んでいるので)
 
 
一方、ゆずさんからすると
「もう何千回も歌ったわ、違う曲やらない?」
「濃いファンたちも飽きたって思うんじゃない?」
みたいな気持ちが起こってもおかしくない(はず)
 
 
でも、ちゃんと「夏色」で盛り上げてくれる♪
 
 
勝手な思い込みかもですが。
 
 
自分にとって新しい刺激だけを求めるなら、
より玄人好みのゴリゴリに作り上げた曲を出しますよね。
 
 
もしかしたら、生存戦略的には最適解なのかもしれませんし、
「~らしく」っていう意味ではそれしか考えられなくない?
個性が死んじゃうじゃん。 
 
 
というケースもあるかもしれません。
 
 
でも、それは現状維持を求めているだけの生存本能。
しっかりと老いた思考になっています。
 
 
  
一方。
  
 
 
「あー、やっぱり良いよね~。」
という気持ちにさせてくれる。
 
 
相手にとって新しい刺激とは、何も物事が新しくなっていることじゃない。
 
 
コミュニケーションが通じてワクワクした時!
 
 
知的好奇心を満たしてくれた時!
 
 
おもしろいっっ!!ってなった時!

 
 
これが老いていない「新しい刺激」だと再定義したい。
 
 
 
だから、老いていけばコミュニケーションが閉鎖的になる。
 
 
にわかファン含めて、若い層も循環していかないとコミュニティは老いる。
  
 
コミュニケーション方法は時代によって目まぐるしく変わる。
 
 
ツールも言語も共通認識も。
 
 
常識をアップデートできない「近頃の若い奴は」的な老害を発信したくないな、自分は。
 
 
冒頭の80代女性の声
 
 
「運転免許、勇気出して返納したわ!
 明日から自転車がんばるね。きっと出会いがあるはず!」
 
 
そんな風に相手ありきの出会いを求めるワクワク心が、老いない秘訣なんだなぁと思いました。
 
 
 
だから、後輩たちには「相手の身体の声を聴けるという」
ワクワクできる自分が経験で勝ち得たスキルを、いち早く奪ってもらえる方法を探して、
もっとワクワクできる新しい刺激を探しに行ってもらいたい。
 
 
 
そんな礎の一人になれたらと思いました。
 
 
 
ましてや、後輩たちががんばっている「今」を否定してはいけないし、
自分自身も老いないようにまだまだ「相手にとっての新しい刺激」を求め続けます。 
 

ということで本日は以上でーす。
 
 
 
最後までお読みくださりありがとうございました!
 
 
  
他の話も聞いてみたい!
もし、こんな場合はどう思う?
というもがあればコメント欄に書いてもらえると嬉しいです。
 
 

昨日は「悪玉コレステロールの正体!」について
お話ししてみました。
よかったら覗いてみてください。
 
 
 
それでは! 
今日と言う日は今日のみ。
自分なりに面白い一日にしていきましょう♪
また明日ねー!

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